いつもの版画とは一味違った物をご紹介いたします。
以前銀座で画廊を回っている時に知った銅版画作家の方が制作されていた技法です。
版はいつものようにエッチングで作り、紙に摺るのではなく銀粘土に押し当て型取りした物。
その方はブローチ等のアクセサリーにしていました。
上の写真の物は、その発想に驚いて直ぐに自分で試した物です。
サイズは4cmくらいです。
銀粘土は、粘土状の銀を好きな形に指で成形し、乾燥後焼成し磨くとピカピカに光り銀そのものになるというとても優れた素材です。
近年ハンドメイドが広がり、こちらも簡単に作れる事から気軽にアクセサリーを作られる方が増えてきました。
その存在は知っていたのですが、まさか銅版画とコラボレーションするとは驚きです。
そしてこちらが原版。
粘土が広い易いように線を太くする為長めの腐食にしました。
今後アトリエでもご希望の方がいらっしゃったら制作出来るようにしたいと思っています。
紙に摺るだけでなくこんな風に遊び感覚で楽しめるのも版画の魅力で、日々アンテナを張って色々な楽しみ方を探してみようと思っています。