横浜・日ノ出町。大岡川沿いに面した明るい銅版画教室です。銅版画作家から初心者の方までご参加可能です。

小さい版でメゾチントを始めたので制作過程をご紹介いたします。
先ずは使う道具から。

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左がスクレーパーで右がバニッシャーになります。
主にスクレーパーで溝を削り落としバニッシャーで磨き上げていきます。

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先ずは下絵を描き転写していきます。(写真は反転させず転写しました)

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スクレーパーの三角の山の部分を版にあて平行にスライドさせながら削っていきます。
削っている部分が光ってくるのでどこを削っているのか分かり易いです。ただ、角度に寄って光り方や見え方が変わる為試し摺りをするまでは慎重に削っていきます。

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今回はコントラストをはっきりとつける為背景は全て真っ白にする予定です。
一通り削り終えたらバニッシャーの先を使って平らに磨きあげます。触るとツルツルしているのが分かります。

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一回目の削りと磨きが終わりました。
真っ白な部分から微妙なグレートーン、黒とグラデーションを作るのがメゾチントの魅力ですが、スクレーパーを使うと削り過ぎてしまう為グレートーンを作りたい所は最初からバニッシャーで削っていきました。
また、スクレーパーの平らな部分を版にあて削るのも効果的なように思います。
削った版は光が乱反射して見え難い為トレーシングペーパーをあてだいたいの様子を見ます。

次回摺った所をUPいたします。