横浜市中区吉田町にある銅版画教室&銅版画工房

本日はディープエッチングのご紹介。

以前ご紹介したヘイター摺りとの組み合わせでとても面白い表情を作る事が出来ます。

通常エッチングやアクアチントの腐食方の場合グランド等を塗り線や面を作ります。

モノによっては長時間腐食する場合もありますが大体長くても1時間~2時間程度の腐食で制版します。

しかしディープエッチングの場合大きな面積を腐食させる事によって「段差」を作ります。

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上の写真が版で下の写真が一部を拡大したものです。

この版では鳥と船、太陽、地面に防食液を塗り長時間腐食しました。

傾けて見ると版に凹凸があるのが分かります。

先ず始めに基本となる黒いインクを詰め通常通り拭きとっていきます。

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写真でお分かりのように段差がある際にインクが残り止めた所が太い輪郭線のようになっています。

後はヘイター摺りの要領でインクを詰めていきます。

柔らかくした黄色と緑を硬いローラーで。

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次は通常の粘度の水色のインクを柔らかいローラーで。

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所々綿棒を使い拭きとりやインク詰めにアレンジを加えていきました。

そして摺りあがり。

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凹凸の強い版を使用する事により存在感のある作品に仕上がりました。

また長時間腐食する事により版が荒れたような面白い表情も魅力の一つです。