横浜市中区吉田町にある銅版画教室&銅版画工房

一版多色を簡単出来るヘイター摺りのご紹介です。

ヘイター摺りは、イギリス人のスタンリー・ウィリアム・ヘイター(1901-88)によって発明されました。

------------------------------------------------
ヘイター摺りは、凹凸の両方を使いまた、インクやローラーの硬さを変え多色摺りを行っていきます。

2
A )まず、二種類のマスキングを用意します。左をA、右をBとしました。それぞれマジックで描いた枠線の
中に色が乗るという具合です。形が決まったらカッターを使い枠線に沿って切り抜きます。


B )基本となる線にインクを詰め拭取ります。今回はセピアを使用しました。


C )マスキングAに乗せる色を用意します。この時「00ニス」を使用しインクを柔らかくしておきます。
ニスを加えた柔らかいインクを「硬いローラー」で伸ばします。


D )マスキングBに乗せるインクも用意します。
今度は柔らかいローラーを使用しインクを伸ばします。


E )セピアを詰めてあった版にマスキングを乗せテープで固定したらローラーでそれぞれインクを置いてい
きます。


F )全体にインクを乗せ終わりました。


G )摺り上がり。

H )マスキングを変える事で色々な作品を作る事が出来ます。
------------------------------------------------

ヘイター法は、ニスを加えて柔らかくしたインクの上にそれより硬いインクを乗せても弾くという性質を利

用した技法です。

ニスの加減やインクの量の調節などは必要ですが、簡単に多色摺りが出来楽しめる優れた技法です。