エッチングと並んでよく使用される技法「アクアチント」のご紹介です。
1760年代にフランスで発明された、ハーフトーンや面を作る事が出来るとても魅力的な技法です。
アクアチントにより線主体の画面から淡い面の表現が可能となり、水彩の様な表情や漆黒の画面を作る事が
出来るようになりました。
エッチングとの併用も可能で、現在でも多彩なバリエーションが存在します。
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A )アクアチントを掛けない場所(腐蝕せず白く残す)に予め止めニスを塗っておきます。
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B )松脂を粉末にしたものを半面に振り掛けます。
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C )熱を加え松脂を溶かし版に定着させます。
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D )腐蝕。アクアチントは、松脂が乗っている所が防蝕の役目をし松脂が乗っていない所が腐蝕され無数の溝が出来るという具合です。
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E )松脂、止めニスを除去します。
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F )インクを詰めて摺ります。
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G )摺り上がり。
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