銅版画は、もちろんカラーで制作する事も出来るのですが、白から黒へのトーンやマチエールがとても魅力的な技法です。
大半の生徒さんは、基本的に写真や図鑑等からモチーフを選択し、それを見ながら制作しています。
また、そこから起こす形や色は線描写が多くモノトーンの画面が殆どになります。
つまり色面ではなく線で形を追っていく事が多く、その為にはモチーフの形(立体)の把握が必要となります。
そして、前述のモノトーンの画面により情報量がより整理され出来上がった形はより立体を意識した形となります。
デッサンを習い始めたある生徒さんが、石膏の円柱や四角柱、球体を描いていく中で、その後のモチーフを描く作業がとても楽しくなったと仰っていました。
それは、そのモチーフがどのような形をしているのか把握出来、その為にはどう描くのが効果的か分かったからだと思います。
「上手く描く」のを目的とする訳ではありませんが、日々の制作でデッサン(立体の把握)は確実に役に立っているのだと思います。
そこで、アトリエ日ノ出町銅版画教室でも版画だけではなくご希望があればデッサンのご指導もさせていただければと思います。
感覚やイマジネーションを第一に大切にしながら少し理論的な要素を加え制作の深みや楽しみ方がより一層増えれば幸いです。
ご興味がおありの方はお気軽にお問合せ下さい。